令和4年度 福岡県パラスポーツタレント発掘・育成事業
「フクオカ・パラスター・プロジェクト(F-STAR)」 参加のご報告
公益事業推進部 部長 内薗幸亮
令和4年度F-STARは、令和4年11月23日(久留米市)、12月18日(飯塚市)、令和5年1月22日(北九州市)、2月5日(春日市)の県内4地区、4会場にて行われました。
記憶に新しいパラリンピック東京大会では、金メダル2個を含め福岡県からも多くのメダリストが出ました。これまでもロンドン大会での金メダルなど、実は福岡県は多くのパラリンピアン・メダリストを輩出しています。また、最近ではパラ関係の国内最高峰の大会や世界大会が開催されるなど、全国有数のパラの盛んな県となっています。
F-STARはその福岡県で次世代を担うアスリート、メダリストを輩出しようと、令和4年度から始まった、福岡県としても初めての事業です。
今回、福岡県からの要請を受け、福岡県理学療法士会として形態測定を主に関わらせていただく機会を得ました。急な呼びかけにも関わらず、当士会から4会場計19名の理学療法士が出務をしてくださいました。また、国際医療福祉大学の理学療法学科を始め、久留米大学、北九州市立大学、九州産業大学、九州共立大学など県内の大学生のサポートを受けながらの測定会となりました。
パラアスリートを目指す方々の測定を行う経験はどこでもできるものではなく、良い機会になったと感じています。また、通常業務ではなかなか会えない他施設の理学療法士や、学生との交流の場にもなったのではないかとも思います。
今回参加されたアスリートの中から一人でも多く、国際大会での活躍、その先のメダリストが出れば参加された皆さんの記憶にもより強く残り、パラ競技というものがとても身近なものに感じられると思っています。また、F-STARでは今後育成も始まるので、そこでも我々理学療法士の活躍の場が拡がるのではないかと期待をしています。F-STARは令和5年度以降も事業を拡大し開催されることになっており、当士会としても今後も関わっていくものと思われます。
パラ競技にはクラス分けというものがどの競技にも必ずあります。フィジカルテストやプレーを確認しますが、フィジカルテストに関われるのは、医師もしくは理学療法士と決められた競技もあり、理学療法士とパラ競技というのは世界的にも強い繋がりがあります。また、各競技団体でトレーナーとして活躍される理学療法士の方も県内にも多くいます。F-STARの測定については、形態測定などを中心とした、理学療法士であればできるものばかりです。通常業務から離れて外部事業への参加は難しい部分もあるかと思いますが、貴重な経験やご縁など得るものは色々とあるかと思います。
次年度以降も会員の皆様はご協力のほどよろしくお願い致します。
飯塚会場にて
春日会場にて